工房の所在地、大宜味村安根を巡る徒然日記 (文責 森山高史)
バナナを食す実芭蕉。
繊維を採り出す糸芭蕉。
花を愛でる花芭蕉。
芭蕉三兄弟、葉、大きさ、全体の風貌は、似ています。
若いときは、判別しづらいくらいです。
成熟して、特徴がはっきりしてきます。
糸芭蕉にも花は咲きます。
花弁は黒ずんだ紫で、まあ地味です。
その花を好む粋人もいます。
花芭蕉の花は、鮮やかなピンクです。
目立ちます。
もっぱら観賞用で、何かの役に立つわけではありません。
安根川に架かる「こもれび橋」。
そのたもとで、今年も花芭蕉が開花しました。
気分が晴れやかになるので、役に立っています、きっと。
春夏秋冬、沖縄にも、安根にも、季節は巡ります。
一巡すれば、私たちも一つ老けます。
連休最後の今日、沖縄は梅雨入りしました。
2021年5月