芭蕉布こもれび工房主催森山の妹K子です。よろしくお願いします。
いつもは東京深沢の工房で、バッグや小物の製作を担当しています。
芭蕉布こもれび工房を立ち上げた時、沖縄の姉は芭蕉布を織る、東京の私は芭蕉布製品を作る、というふうに役割分担をしました。「作る」といっても、はじめの頃は商品の企画をするというだけで、製作は職人さんにお願いしていました。
でも、だんだん作る方に興味がわいてきて、バッグ作りの学校に通ってノウハウを学び、自分で作るようになったのです。このごろは和装用のバッグと財布以外はほとんど工房で作っています。
自分で作ったバッグを発表するようになって10年以上がたちました。子どもの頃から「自分は不器用だ」と思っていて、編み物にも洋裁にも興味がなく、なんでもお店で買えるのに、なんで自分で作る必要があるものかと思っていたのに、こんなに長い間『ものづくり』に関わることになるなんて・・・驚きです。
この頃しみじみ思うんですが、『ものづくり』って本当におもしろいです!
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沖縄から芭蕉布が送られてくると、まず作業台の上に広げます。その瞬間がたまらなく楽しい。「あ、この布は和装のバッグによさそう」「この絣(かすり)はティーガー(三線の胴巻き)にぴったりじゃない?」「これは渋いから男用の巾着にしてみようかな」などと出来上がりを想像するのが何とも楽しいのです。
デザインが決まると、型紙を作って、問屋街で金具や革や裏地用の布など材料をそろえます(東京在住の利点は蔵前や浅草橋の問屋街があることです。)
材料と型紙がそろったら制作スタートです。
裁断(ここはドキドキ)をして→必要があれば革を漉いて(革漉きは今でもも難しい)→金具を取り付けて(工作の時間みたいで楽しい)→ミシンで縫い進める。バッグなどは、けっこう手間のかかる作業の連続ですが、その分、出来上がったときは「ヤッター!!」って感じ(笑)。
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今でも、バッグが仕上がると嬉しくなって、家族に「こんなのできたのよ〜〜〜!」と見せてまわります。もちろん褒めてもらいたいだけなのを知っている家族は、たいてい「お、いいんじゃない?」と言ってくれますね。
『ものづくり』って、自分のペースで出来て、出来上がったときの「ヤッター!!」という感覚があって、褒めてくれる人までいたりする。
それが売れて収入になれば申し分なし。かなり幸せな働き方じゃないかなと思うわけです^^(at 深沢工房:K子)