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芭蕉布こもれび工房について

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わたしたちの想い

古い芭蕉布を前にするたび、いつも得も言われぬ感動に包まれます。

100年経っても変わらない手触り、そして年月を経て飴色に変化した味わい深い色合いや柔らかな光沢の美しさもさることながら、おそらくは市井の女性であっただろう織り手の想いに触れることができるからです。

庭に糸芭蕉を植え、手入れをし、大きく育てる。そして自ら芭蕉を倒し、繊維を取り出して糸を作り、染め、織り上げる。20以上もの工程を気の遠くなるような労力だと驚き、呆れ、あるいは織り手を憐れむ人さえいます。しかし、織り上がった布を手にした女性たちの胸には、きっと大きな喜びが満ちていたに違いありません。

なぜなら、その布は、夫や子ども、恋人、あるいは自分自身が身につけるものだからです。手間を惜しまず、大切な人を想って織り上げた芭蕉布を身につけている姿を目にするのは、織り手にとってどれほど誇らしいことでしょう。

芭蕉布を織る醍醐味は、まさにその「想い」にあると私は思います。

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プロフィール

春日 清子

うるま市具志川照間出身。
高校卒業後、東京で進学、就職、結婚生活を送る。2006年姉妹4人で「芭蕉布こもれび工房」設立。東京で芭蕉布製品加工と広報を担当する。2019年故郷へUターン。本格的に芭蕉布制作と工房運営に携わる。

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芭蕉布製品 昔ながらの工法で織られた芭蕉布を使って、日常に使える製品を作っています。

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糸芭蕉製品 ウバサガラー(芭蕉布の糸には適さないとして捨てられる葉の部分)を使って、カジュアルな製品を作っています。

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