やった❤️
初めての作品がバックになりました。
15年程前に東京の日本民藝館に展示された芭蕉布の美しさに衝撃を受け、芭蕉布を見てまわるうちに、自分でも織ってみたくなりました。退職を期に一念発起、故郷に帰って芭蕉布こもれび工房を訪ねると、主宰の森山さんは「好きだったらできるよ〜」。心よく弟子入りさせてもらいました。
憧れの芭蕉布、ドキドキしながら機に座ると、糸が切れる。東京で織の勉強はしてきたつもりだったのですが、思うようにすすめません。芭蕉の糸は乾燥すると切れる、風に当たると切れる、暑いと切れる、力を入れると切れる、気持ちが焦ると切れる。
私が「切れちゃった」と叫ぶと、森山さんは「繋げばいいさぁ」の一言。そうなんだ。切れれば繋げばいいんだ、それがわかって、繋ぐのにも慣れてくる頃には、芭蕉の糸とも少し気持ちが通じ合い、切れる回数も減ってきて、なんとか織り上げることができました。
あれから1年半、うーとぉしー(ウー倒し)、うーだき(ウー炊き)、うーうみ(ウー績み)等々一連の作業を経験することができました。
どれも繋がっていて、どこも難しい、でもどれも楽しい作業です。(今エツ子)